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魏志倭人伝は、癖があるぞ。

残された古い魏志倭人伝には、句読点や改行がありませんでした。 貴方が、どのような古い魏志倭人伝が残されたのかに興味があるならば、調べて下さい。連続苦闘天も、現在はまだ研究中です。 残された古い魏志倭人伝には、句読点や改行がありませんでした が、幸運にも、魏志倭人伝の作者は、同じ言葉の繰り返しを目印にすることで、文章や段落を纏める癖があります。この癖を利用すれば、 文章や段落がどこからどこまでで一つなのか分かることが多いです。 逆に言えば、この 目印を見逃せば、文章や段落がどこからどこまでで一つなのか間違えます。 意見の発表を続けます。魏志倭人伝は、陳寿という3世紀の中国人が書いた三国志という文章の一部分です。繰り返します。 この陳寿という3世紀の中国人は、 同じ言葉の繰り返しを目印にすることで、文章や段落を纏める癖があります。 三国志全体でも稀にしか登場しない言葉が、魏志倭人伝の中で、繰り返されれば、間違いなく「 文章や段落を纏めるための目印 」と考えて良いです 。また、三国志の中で頻繁に使用される言葉で あっても、比較的に近い範囲で、繰り返されていれば、ある部分が一文である目印です。 例えば、「 三国志の中で頻繁に使用される言葉で あっても、比較的に近い範囲で、繰り返されていれば、ある部分が一文である目印」には、 「徑百餘步徇葬者奴婢百餘人。」 の中の「百余」があります。 この直前には、「卑弥呼以死大作塚」という文字列があり、纏めて一文にしても良いですが、その場合は、 「卑弥呼以死大作塚、 徑百餘步徇葬者奴婢百餘人。」 のように、間に「、」を入れた方が良いです。できれば、はっきりと、 「卑弥呼以死大作塚。 徑百餘步徇葬者奴婢百餘人。」 した方が、もっと良いよ。 逆に、絶対にやってはいけないことは、 「 三国志の中で頻繁に使用される言葉で あっても、比較的に近い範囲で、繰り返されていれば、ある部分が一文である目印」である「百余」を見逃し、 「卑弥呼以死大作塚 徑百餘步、徇葬者奴婢百餘人。」 としたり、 「卑弥呼以死大作塚 徑百餘步。徇葬者奴婢百餘人。」 としてしまうことです。 「卑弥呼以死大作塚。 徑百餘步徇葬者奴婢百餘人。」 の正しい意味は、 「卑弥呼以て死し、大いに塚を作る。径、百余歩に、殉じて葬られる者(は)、奴婢百余人だぞ。」 または、 「卑弥呼死するを以て

魏志倭人伝には、句読点や改行の目印があった。

 貴方は、 「径百余歩並待者禿百余人。」 という 漢 文があったら、どのような場面を思い描きますか。 「径」は「小道」という意味以外に、後に続いて指し示された或る長さとの組み合わせで、「或る長さの範囲で」という意味や、「或る長さの直径」という意味になります。 そして「歩」は、長さの単位です。 だから、 「径百余歩並待者禿百余人。」 という 漢 文は、 「小道、百余歩に、並待つ(者=)は、禿が、百余人だぞ。」 や 「差し渡って、百余歩に、並待つ(者=)は、禿が、百余人だぞ。」 等と訳せます。 場面から考えて、 「直径百余歩に、並待つ(者=)は、禿が、百余人だぞ。」 は、無さそうだな。 長さ一歩は感染予防に適度な距離です。 そして、長さ一歩は、塚を並べて作るには、適度な距離です。 「徑百餘步徇葬者奴婢百餘人。」 という漢文が、あれば、 「差し渡って、百余歩に、 徇じて葬られる (者=)は、 奴婢 が、百余人だぞ。」等と訳せます。 ここでは、「百余」が対になっています。魏志倭人伝の作者は、同じ言葉を目印にすることで、文章や段落を纏める癖があります。 前回の「大いに」の謎が解けました。塚は百基程作られたのです。

魏志倭人伝の水行と陸行は、何処からなのだ。

 魏志倭人伝では、水行の行程が具体的に示されている部分が、一つだけあります。引用します。 從郡至倭循海岸水行歷韓國乍南乍東到其北岸狗邪韓國七千餘里。 つまり、水行の開始点は、郡の海岸です。これは、魏志倭人伝全体に登場する残り2つの「水行」でも、同じです。 狗邪を越えて、残り2つの 「水行」は、まだ続きます。行き先は、それぞれ異なります。 そして、 魏志倭人伝では、陸行の行程も具体的に示されている部分が、一つだけあります。引用します。 東南陸行五百里到伊都國。 つまり、陸行の開始点は、壱岐から渡海した松浦の海岸です。これは、魏志倭人伝全体に登場する残り1つの「陸行」でも、同じです。伊都国を越えて、 残り1つの 「陸行」は、まだ続きます。 残り2つの「水行」、 残り1つの 「陸行」を引用します。 南至投馬國水行二十日。 南至邪馬壹國女王之所都水行十日陸行一月。 魏志倭人伝の作者は、書かなければならないことが多かったので、簡潔に書きました。理解して貰える可能性が高いことは繰り返しません。 魏志倭人伝の作者の癖です。 魏志倭人伝の作者の癖については、これから何度も紹介します。